月曜恒例の「ぶらっと天神橋筋」、きょうは何のアイデアもなく、地下鉄の南森町駅から商店街を北に向かってひたすら歩いた。
「とにかく安く」と思いながら歩くと、いい店はいっこうに見つからない。
天三、天四、天五と歩き、ようやく見つけた店に入った。
歩き疲れ、腹ペコになっていて、店の中に張られていた「カツ丼定食」「天丼定食」という魅力的なメニューに引かれた。
しかし、実体は座って食べられる「立ち食いそば」だった。
「なあんだ。歩いて歩いて歩いた末にたどり着いたのがこれか」とがっかりしたが、いざ食べてみると…。
きょう行った「都そば」。店構えを見れば、立ち食いそばに近いことはわかりそうなものだが、腹が減っていて冷静な判断ができなかった
店内も立ち食いそば的な雰囲気だ。奥の厨房でおばさんが1人で奮闘していた
何はともあれ喉を潤さないとと思い、「缶ビール」（税込み360円）を頼んだ。これ以外の酒はなかった
つまみになりそうなものもなく、仕方なく注文したのが、「ミニかきあげ丼定食」（税込み490円）だった
ところがあに図らんや、これが実にうまい。そばは手打ちでもなんでもなく、具はネギが申し訳程度に載っているだけ。それなのにうまいのはなぜ？ 「空腹に勝るごちそうなし」ということもあるだろうが、立ち食いらしいそばの味に体が反応したのだろう
小さなかきあげ丼もたれが甘めでうまかった。私にはこんな店の味がお似合いなんだとしみじみ思った
