おとといの仕事帰りに南海電車を撮ったあと、近くを歩いていたら、「今どき、こんな絵に描いたような食堂があるのか」と思うような店を見つけた。
きのう、大和川に行く前に少し時間があったので寄ってみた。
で、大和川に向かうべき時間が迫ってきたので、1350円を払って店を出ようとした。
しかし、「三和食堂」という名前の由来が気になって少し話をした。
奥さんに聞いたところによると、この名前はご主人のお兄さんが別の場所でやっていた店のもので、のれん分けのようにして同じ名前にしたそうだ。
ここで店を開いて40年になるという。
ついでに私が「西成が好きでね。いずれ引っ越そうと思っているんですよ」と言ったものだから、話が止まらなくなった。
奥さんは「西成も昔と比べると随分静かになった。血気盛んだった人が、亡くなったり、車椅子に乗ったりしとるからね。この店を始めたころは、怖くて1人で留守番なんかできなかったよ」と言っていた。
そして、私に向かって一言。
「どう生きたらええかを考えさせてくれる街やからね、西成は」
この街に住んで40年、亀の甲より年の功、名言だなと思った。