見られなくなった春の風物詩

きょうは仕事終わりで真っ直ぐ帰らなければならず、出勤前に何か撮りたかった。

しかし、時間は少なく行ける場所は限られていた。

通勤の電車に揺られながら、ふと「今池駅の菜の花はもう咲いているんだろうか」と思い、行ってみた。

 

駅のホームに上がって驚いた。

北に向かって延びる線路の両側にあるはずの菜の花が、影も形もなくなっていたのだ。

少し先に花が咲いた菜の花があったので、時期が早過ぎるというわけではない。

今年は菜の花の種がまかれなかったのだろう。

なぜ種をまかなかったのかはわからない。

 

ここ数年は阪堺電車をめぐる春の風物詩として、今池駅の菜の花と南海電鉄浜寺公園駅北の桜を撮ってきた。

今年はその2つがともに見られなくなった。

それなりの理由はあるのだろうが、私にとっては残酷な話だ。

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今池駅から北に延びる線路とチン電。線路の西側は特に菜の花が多かったのだが、そこには背丈の低い草が生えているだけだ

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レトロな「モ501形」の「505」がやって来たが、菜の花がないので拍子抜けだ

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駅の100メートルほど北の線路脇に菜の花がほんの少し咲いていた。去年の種から育ったものだろうか

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線路の脇を彩る菜の花(去年4月6日撮影)。この写真を見て、菜の花がないことを改めて残念に思った