けさ起きて外を見ると、抜けるような青空が広がっていた。
「せっかくの青空だ。空と何かを絡めて撮りたいな」と思った。
空の高さを表現するなら高い建物がいいと考え、茶臼山から通天閣を狙うことにした。
行ってみて驚いた。
山頂(といっても標高は26メートル)のすぐ下に「彼岸花(ヒガンバナ)」がたくさん咲いていたのだ。
彼岸花はこの季節に咲くのでその名があるが、語感と血のような赤い色から「死」を連想させる。
茶臼山は江戸時代初期の徳川と豊臣の最終決戦「大坂の陣」ゆかりの地だ。
1614年の大坂冬の陣では徳川家康の本陣となり、翌年の大坂夏の陣では真田幸村の本陣となった。
そして、夏の陣では「茶臼山の戦い」の舞台となって、多くの戦死者が出た。
茶臼山の彼岸花を見ながら、戦いで亡くなった兵士の魂が花に宿っているような気がした。
そこで慣れない俳句を一句。
おそまつ…。