彼岸に彼岸花をめでる

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茶臼山に咲いていた彼岸花。朝日を浴びて輝いていた

おとといの「秋分の日」は彼岸の中日で、その前後3日を合わせた7日間が彼岸となる。

きのうの朝、普段より1時間ほど早く家を出て、「大坂の陣」ゆかりの地である茶臼山に登った。

お目当ては「彼岸花」だった。

「彼岸に彼岸花をめでよう」というわけだ。

去年の9月下旬に茶臼山へ行ったとき、彼岸花がたくさん咲いていたので、今年もそろそろ見頃だろうと思った。

 

行ってみると、彼岸花の数は去年より格段に少なかった。

つぼみがたくさんあったので、時期が少し早かったのかもしれない。

 

彼岸花は秋の彼岸のころに咲くのでその名がある。

「彼岸」は仏教用語で生死を超越した悟りの境地を意味するらしい。

大坂の陣ではこの地で大勢の兵が戦死した。

去年も感じたことだが、茶臼山彼岸花を見ると、戦死した兵の魂が花に宿っているような気がしてならない。

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茶臼山に咲いていた彼岸花は、そのほとんどが白(正確にはクリームイエロー)だった

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彼岸花は花びらが反り返り、雄しべと雌しべが大きく突き出た特徴的な花だ

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彼岸花を象徴する赤い花はなく、ピンクの花がほんの数輪咲いていた