きのうの出勤時、勤務先に近いマンションの敷地を通ったら、一人のおばあさんが落ち葉を掃除していた。
最近、時々見かけるおばあさんだ。
その傍らには黒猫がいて、おばあさんが移動すると、猫もそれについていった。
黒猫はおばあさんに餌をもらっているのだろうが、人と猫の心が通じ合っているように見え、私の心も和んだ。
きのうの出勤時、勤務先に近いマンションの敷地を通ったら、一人のおばあさんが落ち葉を掃除していた。
最近、時々見かけるおばあさんだ。
その傍らには黒猫がいて、おばあさんが移動すると、猫もそれについていった。
黒猫はおばあさんに餌をもらっているのだろうが、人と猫の心が通じ合っているように見え、私の心も和んだ。
きょうは中村食堂で「大根づくし」としゃれ込んだ。
意図的にそれを狙ったわけではなく、料理の流れでそうなった。
最初につまみとして注文したのが「千切り大根煮」で、それに「たくあん」が付いてきた。
それを見て「大根がかぶってしまったな。こうなったら大根のオンパレードでいくか」と思った。
締めの料理は讃岐のうどんにならって、冷たいうどんに大根おろしを載せ、ネギを散らしてもらって「おろしうどん」にした。
おばさんは「その食べ方、おいしそうやな」と言い、かけうどんとおろし大根を足した値段から50円引いてくれた。
きのうの仕事が終わり、勤務先のマンションを出てすぐに西の空を見たら、赤く染まっていた。
しかし、雲がまったくなく、染まり方もいまひとつで、「近くで夕焼けを撮ってもな…」と思った。
そのとき、ふと足元を見ると2カ月ほど前に植え付けた花が咲いていた。
花の盛りは過ぎ、くすんだような色の花が枯れた味わいを見せていた。
毎日のように水をやりながら、「人でいえば老境に差し掛かったところか。そんな花を撮っておかなきゃな」と思っていた。
日が沈む直前で、暗くなる前にと急いでバッグからカメラを取り出した。
日が暮れるのが早くなり、仕事が終わってから撮れるものが少なくなってきた。
そうなると、頼りになるのが夜の盛り場の光だ。
ということで、きのうは当てもなく新世界へ行った。
新世界の街を歩くと、自然に目が猫に向く。
少し前に猫を撮ったラブホテルへ行ったところ、同じ猫がかすかな光に照らされていた。
前回もそうだったが、この猫が暗闇に浮かび上がる姿を見ると、希望の光が差しているように思えてならない。
勝手口から出てきたホテルの経営者とおぼしき男性と少し話をした。
その人は「ホテルの中で猫を飼っていましてね。外にいる野良ちゃんを見ると、放っておけず、餌をあげているんです。中にいるのも外にいるのも同じ猫ですからね。この近くにいる猫には情が移っちゃいます」と話していた。
猫の世話をしてくれるこのホテルは、周辺で暮らす猫にとって希望の光なんだろう。
けさ早く起きて外を見たら薄い雲が見えた。
すぐに支度をして、高速道路の高架下へ向かった。
マンションを出てすぐに東の空を見ると、雲はかけらもなかった。
一瞬、「このまま部屋に戻って寝ようか」と思ったが、雑念を振り払って高架下でスタンバイした。
すると、北の方から雲が湧いてきた。
「やっぱり日頃の行いのいい人は違うな」と思いながら眺めていると、空が墨絵のようになり、染まっても黒い雲がかかり続けた。
「いい朝焼けなのかと聞かれたら、なんとも申し上げようがありませんなと答えるしかないな」と思いながら撮影した。
きのう仕事が終わってから天神橋筋商店街に向かい、真っ先に行ったのが大阪天満宮だった。
「ここまで来て黒猫にあいさつしないわけにはいかない」と思った。
境内には数匹の黒猫の姿があった。
しかし、まったく撮らせてくれなかった。
神社の建物と絡む場所にはおらず、何でもない場所にいても近づくとすぐに逃げてしまった。
そのうちに閉門の時間になった。
「きょうはだめかな。よし、最後のお願いだ」と神社の外をひと回りした。
そこでも何匹かの猫に逃げられ、正門の前に差し掛かったところ、1匹の黒猫の姿が見えた。
近づくと、猫はこちらをにらみながらもじっとしていた。
しばらくすると、私が写真を撮り終える頃合いを見計らったかのように、石柱の上に移動して、また撮らせてくれた。
まだ幼さが残る黒猫のおかげで空振りを免れた。
門前の黒猫に感謝した。