日が暮れるのが早くなり、仕事が終わってから撮れるものが少なくなってきた。
そうなると、頼りになるのが夜の盛り場の光だ。
ということで、きのうは当てもなく新世界へ行った。
新世界の街を歩くと、自然に目が猫に向く。
少し前に猫を撮ったラブホテルへ行ったところ、同じ猫がかすかな光に照らされていた。
前回もそうだったが、この猫が暗闇に浮かび上がる姿を見ると、希望の光が差しているように思えてならない。
勝手口から出てきたホテルの経営者とおぼしき男性と少し話をした。
その人は「ホテルの中で猫を飼っていましてね。外にいる野良ちゃんを見ると、放っておけず、餌をあげているんです。中にいるのも外にいるのも同じ猫ですからね。この近くにいる猫には情が移っちゃいます」と話していた。
猫の世話をしてくれるこのホテルは、周辺で暮らす猫にとって希望の光なんだろう。