きのう仕事が終わってから天神橋筋商店街に向かい、真っ先に行ったのが大阪天満宮だった。
「ここまで来て黒猫にあいさつしないわけにはいかない」と思った。
境内には数匹の黒猫の姿があった。
しかし、まったく撮らせてくれなかった。
神社の建物と絡む場所にはおらず、何でもない場所にいても近づくとすぐに逃げてしまった。
そのうちに閉門の時間になった。
「きょうはだめかな。よし、最後のお願いだ」と神社の外をひと回りした。
そこでも何匹かの猫に逃げられ、正門の前に差し掛かったところ、1匹の黒猫の姿が見えた。
近づくと、猫はこちらをにらみながらもじっとしていた。
しばらくすると、私が写真を撮り終える頃合いを見計らったかのように、石柱の上に移動して、また撮らせてくれた。
まだ幼さが残る黒猫のおかげで空振りを免れた。
門前の黒猫に感謝した。