ついに始まった阪堺電車の線路付け替え工事

南海電鉄浜寺公園駅の少し北に桜並木があった。

チン電と桜を絡めて撮れる絶好のスポットだったが、今春の花見シーズンを前に桜の木がすべて切り倒されてしまった。

南海電鉄の線路の高架工事に伴い、阪堺電車の線路を付け替えるための処置だと聞いた。

しかし、工事はいっこうに始まる気配がなかった。

 

3週間ほど前、通勤の電車の中から何気なく外を見たら、工事の黄色いフェンスがずらっと並んでいた。

「ついに始まったのか」と思った。

先週の土曜日にフライング気味に朝のチン電を撮りに行ったのは、その工事の現場を撮りたいと思ったからでもあった。

 

三脚を最大限伸ばし、脚立の上に立って撮っていると、散歩中の男性から声を掛けられた。

「ずいぶん長い間撮っておられるんでしょうね」

「いや、それほどでもないんですが、ここにあった桜並木が好きでね」

「そうですな。きれいでしたね」

「それがなくなって残念で仕方ないんですよ。ここで撮っても写真としては面白みがないんですが、記録ですからね」

まさにそんな気持ちを抱えての撮影だった。

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延々と続く黄色いフェンス。桜並木はおろか、植え込みもすべて撤去されてしまった

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工事用の機材やフェンスの向こうで交差するチン電と南海電車

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工事は南海電鉄の線路脇の排水路を地下に埋設するものだ。その上に阪堺電車の線路が敷かれる。走っている電車は土曜日の運行が再開された南海電鉄の看板列車「特急ラピート」だ

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よく見るとチン電が排水路に影を落としていた。排水路がなくなれば、当然この風景も見られなくなる

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工事の概要を伝える看板。それによると工事は令和4年3月まで続く。その後、線路の敷設となるので、現在の阪堺電車の線路がなくなるのはかなり先だ。なんとなくほっとした

 

朝、思い立って夕方、大和川へ

けさ、家の周辺で朝焼けを撮ったとき、「そういえば、大和川の夕景もいい感じなんじゃないか」と思って調べてみた。

予想通り、川の北岸からチン電込みで狙うには、ちょうどいい日の入りの方角になっていた。

 

ということで、仕事帰りに大和川へ行った。

いつものように下りたブラインドに悩まされながらも、なんとか数枚はゲットできた。

晴れていないとシルエットは撮れないし、晴れているとブラインドが下りる。

特に暑い時期は解決できない問題のような気がする。

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夕日がチン電の背後に来る時間に、ぎりぎりで間に合った

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夕焼けのきれいなときに通ったチン電は、ことごとくブラインドが下りていた。空の色があせたころ、ブラインドの上がったチン電が通った

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しばらくすると空の赤みが増した。きょうはこのあたりが限界だった

 

寄らば大石の陰

きのう、天神橋筋商店街へ行く前に、いつものように大阪天満宮に寄った。

黒猫とひとしきり戯れたあと、ふと境内の隅を見ると、あまり見かけない黒白の猫がいた。

まだ幼い猫だと思われるが、身の隠し方は心得ているようで、石像や石碑のそばに身を寄せ、私の様子をうかがっていた。

「寄らば大石の陰」といったところだろう。

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牛の石像の向こうに身を隠し、頭だけ出して私を見ていた

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つかつかと歩いて行ったかと思うと、石碑の脇に座り、振り返るようにして私を見た

 

朝焼けに浮かぶ月

けさ寒くて目が覚めた。

きょうの大阪の最低気温はいまのところ20.0度、これは大阪市の気温なので、岸和田市は間違いなく10度台だっただろう。

道理で寒いと感じるはずだ。

長々と続いた夏も、9月の半ばになってようやく終了といったところか。

 

で、外を見たら朝焼けに月が浮かんでいた。

「これを撮らない手はない」と思い、家の前から月を撮影し、その後いつものポイントへ行った。

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朝焼けに浮かぶ月。細い三日月で、あさって(17日)が新月だそうだ

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きょうの朝焼けもかなり強烈だった

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西の空も染まっていた。というより、濃淡はありながらも、全天が染まっていたといっていい

 

ぶらっと天神橋筋その42 思わぬところで本格的中国料理

月曜恒例の「ぶらっと天神橋筋」、先週、歩きに歩いて立ち食いそば的な店に入ったことに懲りて、きょうは商店街のメーンストリートの脇に足を運んでみることにした。

 

地下鉄の南森町駅の出口から少し北に歩き、通りを東に向かった。 

すぐに中華料理の店が見え、そこに入った。

町中華かな」と思っていたが、本場・中国の料理人が取り仕切る店だった。

思わぬところで本格的な中国料理に出合うことができた。

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店の名は「味道(みどう)」。「茶道」や「華道」のように「味を追求しているのかな」と思いきや、中国語で「味」という意味のようだ

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店内は「町中華」とさほど変わらない。午後6時すぎだというのに私以外の客はゼロ。繁盛しているとはいえないようだ

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店内に張り出されていた「認定証書」。料理人は中国で腕を認められていたことがわかる。「魯菜」というのは「山東料理」のことで、明や清の時代には宮廷料理として供されていた

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酒はせっかくだからと「紹興酒」(税込み480円)にした。もうちょっと安くてもいいんじゃないかと思うが…

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ちゃんとした料理はこれだけ。「サンラーメン」(税込み800円)で、中国語で「酸辣面」と書き、「酸っぱくて辛い麺」という意味だ。これが相当な味で、スープがしっかりと酸っぱく、少し辛かった。本場の味といっていいと思うが、それが日本人客の少なさにつながっているのかもしれない

 

道でじっとしていたトンボ

きのうの夕方、近くのスーパ「サンディ」へ行く前に、店の近くの路地を歩いた。

以前、猫を数匹見かけたことがあり、ひょっとしたらいるんじゃないかと期待していた。

 

残念ながら猫の姿はなく、スーパーへ行こうとしたとき、道に昆虫らしきものがへばりついているのが見えた。

よく見ると、それは体が黄色いトンボだった。

道の真ん中でじっとしていて、近づいても動く様子がなかった。

死んでいるんじゃないかと思って触ると、飛び立った。

すぐに近くの道に止まったので、ありがたく撮らせてもらった。

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道にへばりつくようにじっとしていたトンボ。「オオシオカラトンボ」だと思われる。天寿を全うする直前だったのかもしれない

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近くの家のガレージに止まったトンボ。紙の上に置かれた標本のようだ

 

岸和田天神宮から夕焼けを狙う

きょうは朝からどんよりとした曇り空が広がり、出かける気にはならなかった。

夕方、近くのスーパー「サンディ」へ行くとき、「行き帰りの道に猫がいるかもしれないし、シジミチョウだっていないとは限らない」と思って、カメラを持参した。

夕焼けは期待していなかった。

ところが…。

 

店を出て西の空を見ると、わずかながら雲の切れ間があり、多少なりとも染まりそうな感じがした。

日の入りの方角が南に寄ってきたため、道路からはよく見えず、岸和田天神宮へ行き境内から狙った。

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岸和田天神宮の鳥居越しに西の空を望む。雲が厚い中で、ここまで染まれば上出来だろう

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西の空の色が薄くなったころ、東の方角を見ると、神社の裏の空が染まっていた。最近はなぜか東の空の夕焼けを見ることが多い