「あの世への道」で眠る子猫

おとといの金曜日、仕事が終わってからちょっとした用があり、いつもの中村食堂に寄ることができなかった。

地下鉄堺筋線の動物園前駅に差しかかったのは午後8時前だった。

それでも、西成をひと回りしたいと思い電車を降りた。

 

まずはいつもの松乃木大明神詣で。

猫は何匹かいたが、私を見るとすぐに姿を隠してしまった。

松乃木大明神は三味線を作るために犠牲になった猫を祭る神社で、脇のフェンスとの間に人が辛うじて通れるくらいの隙間がある。

そこに猫が逃げ込むと、すぐに見えなくなるので、私はあの世へつながっているんじゃないかと思っている。

 

そこを見ると2匹の子猫が眠っていた。

あの世とこの世をつなぐ使者になるには、まだ修行が足りないようだ。

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あの世への道で眠る2匹の子猫。同じような柄をしている

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私が長々と写真を撮っていたので、手前の子猫が警戒したようで、奥の子猫の後ろに避難してまた眠り始めた

 

岸和田駅にチョウがいた

きょう、浜寺公園の脇からチン電を撮ったあと、南海電車に乗って岸和田駅に戻った。

駅のホームから階段で下りていると、赤茶色のチョウがひらひらと舞っていているのが目に入った。

「えっ、こんなところにチョウがいるのか」と思って、その姿を追うと、階段とエスカレーターの間の壁に止まった。

急いでカメラを取り出して撮影した。

駅にチョウがいるとは思ってもいなかったので、ちょっとした幸運をつかんだような気分になった。

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岸和田駅にいたチョウ。けっこうグロテスクな顔をしている。タテハチョウの一種だと思われるが、詳しいことはわからない

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しばらくすると羽を広げた。多くのチョウがそうであるように、このチョウも羽を広げた姿のほうが美しい

 

フライング気味ながら…

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昇ったばかりの朝日が、チン電の窓を通して光を放った

きょうは早朝から浜寺公園脇の私の定番スポットへ行って、チン電を撮影した。

このポイントに最初の電車が来るのは午前5時46分ごろ、きょうの日の出の時刻は午前5時39分だったので、日の出がもう少し遅くなるのを待ったほうがいいのはわかっていた。

それでも絶好の天気にも誘われて、行きたいという気持ちを抑えられず、フライング気味にいつもの場所に立った。

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このポイントに最初に来たチン電。街灯もついていて、まだ夜の趣が残っていた

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最初の電車の折り返しとなる上りのチン電。車体の下からほんの少しだけ日が差している

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日がしっかり昇って、チン電の窓を明るく照らした

 

おい、相変わらず目つきが悪いな

きのう扇町公園で夕焼けを撮ったあと、顔なじみの猫に会いに行った。

顔の柄が歌舞伎役者の隈取りのようで、私が「クマ」と呼んでいる猫が路地に寝そべっていた。

 

私がそばを通っても、それほどの反応を示さなかったが、カメラを向けると、むくっと起き上がり、私をにらみつけた。

その顔を見て、思わず「おい、相変わらず目つきが悪いな」と声に出して言ってしまった

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クマ。その目つきの悪さは人後に落ちない、いや猫後に落ちないと思う

 

迫力満点の朝焼け

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きょうの朝焼け。ちょうど日の出の時刻(午前5時39分)だった

けさ目が覚めて外を見たら、いい感じの雲がかかっていた。

しばらくすると東の空が染まり始め、急いでいつものポイントへ行った。

少し厚めの雲が赤く染まり、迫力満点の朝焼けを見ることができた。

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上の写真の5分ほど前。このあと雲の色が薄くなっていき、「きょうはこんなところだな」と思っていたが…

 

辛うじて間に合ったマジックアワー

きょうも午後から中崎町の職場へ手伝いに行った。

ただでさえ大変な作業だったのに、細かいミスをいくつかやり、最後にミスかどうかわからない手違いが生じた。

その処理に手間取り、仕事を終えたのは午後6時を過ぎていた。

 

事前に考えていた行動はすべてご破算になり、さてどうしたものかと空を見上げた。

ほぼ日の入りの時刻(午後6時12分)で、西の空が少し染まっていた。

「こりゃ、マジックアワーに期待するしかない」と、勝手知ったる扇町公園へ急いだ。

息を切らしながらカメラを構え、マジックアワーに辛うじて間に合った。

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この時間が最も染まっていた。欲をいえば、もう少し雲がほしかったところだ

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少し南に目をやると、雲が筋を引いたように流れていて、印象的な光景を見せていた

 

呼び覚まされた昔の習性

おととい、近鉄の「特急ひのとり」を撮りに行ったとき、上本町駅で電車を乗り換えた。

ちょうど昼時だったこともあり、駅の構内にある立ち食いそばの店で腹ごしらえをした。

 

注文した料理が出来上がって食べ始めた。

すぐに自分がそわそわしていることに気付いた。

電車の発車時刻まで30分近くあるのに、落ち着いて食べることができない。

客はまばらで、せきたてられるような状況でもない。

 

なぜそうなるのか思い当たる節があった。

立ち食いそばを毎日のように食べていたのは、今から30年ほど前の東京でのサラリーマン時代だ。

出勤前や仕事で移動中の昼時に食べていた。

時間に追われ、落ち着いて食べられる状況ではなかった。

当時の習性が体に染み付いていて、時間に余裕があるときに店に入っても、それがよみがえるのだろう。

私の中に眠っていた昔の習性が立ち食いそばで呼び覚まされるとは思いもしなかった。

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本町駅の立ち食いそばの店

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注文したのは「かけそば」(税込み230円)と「とろろわざびご飯」(税込み150円)だった。そわそわしながら食べても、なかなかの味であることはわかった