空が見せたほほ笑み

けさのあべのハルカス方面

きょうは久しぶりに予定のない日曜日で、早朝から出かけようと考えていた。

しかし、きのうの夜に見た天気予報が芳しくなく、近場でお茶を濁すことにした。

向かったのは、あべのハルカスを望むいつもの高速道路の高架下だった。

天気予報が芳しくないとはいっても、晴れと曇りのマークが混在していて、意外にいい空が見られるかもしれないと思っていた。

しかし…。

 

東の空はどんよりとした雲に覆われ、あろうことか雨まで降ってきた。

すぐに引き揚げるわけにもいかず、帽子をカメラの被せて雨をしのいだ。

そうこうするうちに、あべのハルカスの上空に雲の薄い部分が帯状に伸び、それが徐々に下がってきた。

残念ながらその部分も赤く染まることはなかったが、「空が見せたほほ笑みだな」と思いながら雲の流れを追った。

スタンバイしたのは日の出の時刻(きょうは午前6時6分)の25分ほど前だった。「これで何を撮れっていうんだ」と思うような空だった

雲の薄い部分の帯があべのハルカスの上部を横切った

あべのハルカスの中ほどまで下りてきた

雲の薄い部分がほとんどなくなり、あべのハルカスの南面が淡い光を受けて輝いた。このあと空が再びほほ笑むことはなかった