見慣れた光景が戻ってきた

その一

けさ、西成の木造アパートの玄関にいた猫の姉妹

きょうは朝からずっと好天に恵まれ、暖かい一日となった。

そんな陽気の下で、「春本番だ。寒い冬を終えて、見慣れた光景が戻ってきたな」と朝と夜の2度思った。

 

まずは西成の商店街の脇に立つ木造アパートでのこと。

扉が開いた玄関で、猫の姉妹が日なたぼっこをしていた。

2匹の猫がシンクロするかのように、同じ方に顔を向けた

その二

きょうの夜、松乃木大明神にいたにいやん

続いては、松乃木大明神。

仕事帰りに行って、境内を見回したところ、猫の姿はなかった。

近くで猫が鳴く声が聞こえたので、しばらく待っていると、顔なじみの猫が次々にやって来た。

そのしんがりを務める形でにいやんが現れ、薬師如来の祠に飛び乗った。

寒さが厳しい時期は、この神社で猫を探すのに苦労したが、暖かい春はありがたいなと思った。

にいやんに近づいたら、目を開けたが、頭は眠ったままのような目つきだった