成虫の1週間を1日で

けさ、勤務先のマンションで見たクマゼミ

きのうの朝からけさにかけて24時間勤務をしている。

きょうとあすが連休なので、それほど苦にはならない。

 

24時間勤務の楽しみの一つである屋上からの朝の光景を撮ろうと、けさ早く起きて玄関の前から空を見た。

意外なことに曇っていた。

しかし、それ以上に意外なことがあった。

 

玄関の前から中に入ろうと扉に差し掛かったとき、異様なものが壁にへばりついているのに気づいた。

よく見るとそれは羽化したばかりのクマゼミの成虫だった。

そのクマゼミは体の色が淡く、「生まれたばかりですよ」と言っているようだった。

 

きのうの朝からけさにかけて、元気に鳴くクマゼミ、死期が近づいたクマゼミ、羽化したばかりのクマゼミを見た。

セミが成虫として生きるのは1週間程度だということなので、成虫の1週間を1日で見たことになる。

意外に貴重な体験だったのかもしれない。

羽化したばかりのクマゼミを上から見た。殻から出てきたことがよくわかる。セミは一般に夕方から夜にかけて羽化するという。このクマゼミは少し遅刻したようだ。羽化するときは無防備なので、外敵から身を守るために夜に羽化するのだろう