きょうは仕事帰りに、新世界を通って、天王寺動物園の上の歩道へ行った。
お目当てはあべのハルカスの上にかかる虹だった。
天気はぐずついていて、時折、細い雨が降った。
あべのハルカス方面はもやがかかったようになり、「ここに夕日が差せば大きな虹がかかるはずだ」と思っていた。
しかし…。
肝心な夕日が姿を現さない。
西の空は厚い雲に覆われ、「空振りは覚悟の上だ」と、帰ろうとして通天閣を見たら、上空の雲がわずかに赤く染まっているような気がした。
「ついでにもう1回空振りするか」と思い、天王寺公園の橋の上に立った。
すると…。
通天閣の背後の雲が急速に赤く染まった。
それもかなり広く。
染まった雲はめまぐるしく変化し、必死でシャッターを押した。
虹を諦めたときの空からこんな光景になるとは思いもしなかった。
「こんなこともあるんだなあ」、しみじみとそう思った。