こんなこともあるんだなあ

きょうの夕方、天王寺公園から見た通天閣方面の夕焼け

きょうは仕事帰りに、新世界を通って、天王寺動物園の上の歩道へ行った。

お目当てはあべのハルカスの上にかかる虹だった。

天気はぐずついていて、時折、細い雨が降った。

あべのハルカス方面はもやがかかったようになり、「ここに夕日が差せば大きな虹がかかるはずだ」と思っていた。

しかし…。

 

肝心な夕日が姿を現さない。

西の空は厚い雲に覆われ、「空振りは覚悟の上だ」と、帰ろうとして通天閣を見たら、上空の雲がわずかに赤く染まっているような気がした。

「ついでにもう1回空振りするか」と思い、天王寺公園の橋の上に立った。

すると…。

 

通天閣の背後の雲が急速に赤く染まった。

それもかなり広く。

染まった雲はめまぐるしく変化し、必死でシャッターを押した。

虹を諦めたときの空からこんな光景になるとは思いもしなかった。

「こんなこともあるんだなあ」、しみじみとそう思った。

橋の上でスタンバイしたのは、日の入りの時刻(きょうは午後7時11分)の5分ほど前だった。雲が染まっているといっても、ほんの気持ち程度で、「これでもましなほうだな」と思っていたが…

わずか1分半ほどでこうなった。赤い煙が立ち上るように雲が染まった

夕焼けが終わりに近づいたころ、空にオーロラが舞っているように見えた。スタンバイしてからここまで、3分ほどの短いショーだった