立ち食いそばの通になりたい

きのう行ったジャンジャン横丁の立ち食いそばの店「松屋

きのうの仕事帰り、天王寺公園から鮮烈な夕焼けを撮ったあと、新世界を通って帰った。

思いもしなかった成果に気をよくして、「よし、立ち食いそばの店で豪勢にやるか」と、ジャンジャン横丁の北の端にある「松屋」に寄った。

注文したのは、店の外に張り出されたメニューの一番下にある「スペシャル」だった。

値段が最も高く、「余はこれで満足じゃ」てな気分だったが…。

松屋のメニュー。一番下の「スペシャル」は税込み470円で、この店にはふさわしくない値段だといっていい

私が店に入ったのは閉店時間の間際で、客は私だけだった。

その後、いかにも常連といった雰囲気の男性2人が次々に入ってきた。

最初の人は「そば」、次の人は「うどん」と言って、一番安いかけそばとかけうどんを注文した。

そして、2人とも天ぷらを追加し、あとから来た人は「あれ、おにぎりはないの」と聞き、片づけが終わっていたおにぎりを出してもらった。

その様子を見て、「俺はなんて無粋な注文をしたんだろう。あの人たちのような頼み方をして、立ち食いそばの通になりたい」と思った。

私が注文した「スペシャル」。そばの上に、えび天、肉、卵が載って豪勢だ。これを注文すること自体は何の問題もないが、きのうは「金を出しただけで、粋じゃないね」と思った