きのうの仕事帰り、天王寺公園から鮮烈な夕焼けを撮ったあと、新世界を通って帰った。
思いもしなかった成果に気をよくして、「よし、立ち食いそばの店で豪勢にやるか」と、ジャンジャン横丁の北の端にある「松屋」に寄った。
注文したのは、店の外に張り出されたメニューの一番下にある「スペシャル」だった。
値段が最も高く、「余はこれで満足じゃ」てな気分だったが…。
私が店に入ったのは閉店時間の間際で、客は私だけだった。
その後、いかにも常連といった雰囲気の男性2人が次々に入ってきた。
最初の人は「そば」、次の人は「うどん」と言って、一番安いかけそばとかけうどんを注文した。
そして、2人とも天ぷらを追加し、あとから来た人は「あれ、おにぎりはないの」と聞き、片づけが終わっていたおにぎりを出してもらった。
その様子を見て、「俺はなんて無粋な注文をしたんだろう。あの人たちのような頼み方をして、立ち食いそばの通になりたい」と思った。