中村食堂で「わさび丼」

きのうの中村食堂の赤ちょうちん

中村食堂で食べた料理

きのうは東大阪市役所のあとで行くべき場所が2つあった。

そのうちの1つが「中村食堂」だ。

ここ数日、春本番を思わせる陽気になり、「中村食堂で春を感じよう」と思った。

いつものように中村食堂へ行き、いつものように料理が出てきたとき、いつもとは違う料理が思い浮かんだ。

それは「わさび丼」だった。

 

そのきっかけは「冷奴」だった。

冬場はほとんど食べない冷奴を注文したとき、おばんさんに「ショウガを切らしてるんやけど、洋ガラシでもいい?」と言われた。

豆腐に洋ガラシというのもなと思い、「ワサビある?」と聞いて、載せてもらった。

ワサビを載せた「冷奴」(税込み100円)

出てきた冷奴を見ると、ワサビの隣におかかが載っていた。

それを見て、「これはあの料理の取り合わせじゃないか」と思った。

あの料理というのは、テレビ東京系列の深夜番組『孤独のグルメ』で、主人公のゴローさんを演じる松重豊が食べていた「わさび丼」だ。

ゴローさんが伊豆に出張した際、地元の特産品のワサビを扱う料理店「かどや」でこの料理に出合うというストーリーだ。

もちろん、かどやのわさび丼は清流で育ったワサビの根を客が自らすりおろすという本格的なものだが。

練りワサビでもそのうまさの一端に触れることはできるはずだと思い、おばさんに説明して用意してもらった。

しょうゆをかけ、かき混ぜた「わさび丼」。見た目は悪いが、味はなかなかで、時折、ワサビの塊に当たってツーンと鼻に抜け、涙が出るほど辛いのもだいご味の一つだ。値段は「ごはん大」(税込み200円)にプラス100円となった