金星と木星の大接近で一工夫

きのうの夜の金星(右上)と木星(左下)

きのうの朝、ラジオを聴いていたら、ニュースで「今夜、金星と木星が大接近して、明るい2つの星が並んで見えるでしょう」と言っていた。

ついでに「日本の広い範囲で晴れて、観測のチャンスがあるでしょう」とも言っていた。

それを聴いて、「2つの星が大接近といっても、しょせん惑星同士だろう」と思い、天気もそのときは雨がぱらついていて、「何をのんきなことを言っているんだ」と思った。

しかし…。

 

出勤時に調べると、天気予報は昼すぎから天気が持ち直し、夜は晴れと出ていた。

2つの惑星の隔たりも満月ひとつ分くらいで、思った以上に近いことがわかった。

金星の明るさはマイナス4等、木星はマイナス2等で、全天で太陽と月に次ぐ明るさとなっている。

そんな明るい星が織りなす天体ショーを見逃す手はないと思った。

そして、「せっかくの天体ショーだから、一工夫するか」と、職場の近くで2つの星を見上げた。

金星と木星の大接近は、日の入りの時刻(きのうは午後5時54分)を20分ほど過ぎたころから撮り始めた。撮影場所は東大阪市役所の北にある公園だった。このときは空がまだ明るかった

西の空に次々に雲が流れてきた。金星と木星がちょっと赤く染まった薄い雲に覆われるときもあった

木星をアップにすると、ガリレオ衛星が見えた。4つあるガリレオ衛星のうちの1つはどこにあるのかわからなかったが

で、一工夫というのは、先日行った東大阪市役所22階の展望台から、金星と木星の大接近を街の夜景と絡めて撮ろうということだった。

展望台へ行ったとき、2つの星はまだ高い位置にあり、高速道路を見下ろす形になっていた

高層ビル街に沈む2つの惑星を狙って粘ったが、西の空の底にもやのような雲が漂っていたようで、金星も木星も赤くなった。その後、肉眼で確認するのが難しくなり、昨夜の天体ショーが幕を下ろした