きのうの仕事帰りに、東大阪市役所の北にある公園へ行った。
お目当ては猫だったが、その姿はなく、前々日に見た金星と木星はどうなっているのかと空を見ても雲が厚く確認できなかった。
公園のコンクリートのベンチに腰を掛けて少し休んだ。
何気なく東の空を見上げると、かすかな光を放つものが目に入った。
「そうか。あれを忘れちゃいけない」と思った。
あれというのは月だ。
金星と木星の接近を撮ったときも、満月に近づきつつある月を見て、「そろそろ月もいい感じになってきたな」と思った。
しかし、きのうの月はちょっと姿を見せたかと思うと、すぐに厚い雲に阻まれ、どこにあるのかもわからなくなった。
仕方なくベンチに座って気長に待った。
すると雲間に光る姿が見られ、撮った写真を確認したら、まるで水中を漂うボールのようだった。
普段はカメラを向ける気にもならない空でも、意外に面白いものが撮れるんだなと思いながら月を追いかけ続けた。