おととい、その日の夜に見られる月と金星の接近を撮ろうとネットで状況を調べ、次の日に月と火星が接近することを知った。
しかし、おとといの撮影後、「金星との接近でも、それほどの絵にはならない。ましてや金星より暗い火星では」と考えて、見送ろうと思っていた。
きのうの夜、石切駅での苦しい撮影を終えて、西成まで戻った。
西の空を見ると、薄い雲が広がり月と金星がおぼろに見えていた。
それを見て、「この状況なら、月と火星の接近もなんとかなるかな」と思い、家の近くにある上町断層の階段を上ってスタンバイした。
しかし…。
火星がどこにあるのかわからない。
月の近くに恒星がいくつか見えているのに、赤い火星は探し出せない。
「火星はどこだ」と空を見上げ、目を凝らし続けた。
結局、雲が晴れたとき、辛うじて火星の位置を確認することができた。
おぼろな月は趣があったが、月と火星の位置関係は接近といえるほどのものではなかった。