きのうの朝、勤務先のマンションに「クリサンセマム」が届いた。
管理会社の本社が季節ごとに配る花だ。
相手が花という生き物なので、放っておくわけにはいかず、その他の仕事を先送りしてプランターに植え替えた。
クリサンセマムを植える前に、これまでプランターの住人だった「ハボタン」の植え替えをしなければならない。
通常は前の季節の花が盛りを過ぎていて処分するのだが、ハボタンは今を盛りと元気いっぱいだ。
それを処分するのは忍びなく、通路の脇に引っ越してもらった。
そして、さあクリサンセマムの植え付けだとなったところで、かわいい「助っ人」3人が登場した。
そのうちの1人が、おととしの春にクリサンセマムを植えたときに手伝ってくれた「ひなちゃん」だ。
ひなちゃんはマンションに住む女の子ので、おととしは1株だけ植えてもらった。
一時、クリサンセマムの元気がなくなり、「ひなちゃんのクリサンセマムを枯らしちゃいけない」と、慌てて世話をするという一幕もあった。
きのうは植え替えの直前に、ひなちゃんとそのお姉ちゃん、それに同じマンションに住む友達の女の子が学校から帰ってきた。
ひなちゃんに「前と同じ花を植えるから手伝って」と言うと、「うん、わかった」と答え、3人がそろってやって来た。
ひなちゃんは去年の4月に小学校に入学し、2年前とは見違えるようにしっかりしてきた。
きのうの植え付けも、1人1株のつもりだったが、3人とも「もっとやりたい」と言うので、1人3株、合わせて3つのプランターにクリサンセマムを植えてもらった。
おととしの「ひなちゃんのクリサンセマム」から、今年は「ひなちゃんたちのクリサンセマム」に昇格した。
花を枯らして3人の女の子を悲しませるわけにはいかない。
今年は花の世話をまめにやらないといけない。