天下の名城の夕景

夕焼けに染まる姫路城

きょうの午後、帰省先の岡山からUターンした。

行きと同様に、帰りもJRの在来線を利用した。

 

その途中、姫路駅で電車を乗り換えるとき、ふと「姫路城が見たいな」と思った。

世界遺産である天下の名城・姫路城は、新幹線の中から嫌というほど見ているが、実際に行ったことは一度もなかった。

夕方に近づいたころで、城内を詳しく見学する時間はなかった。

あまり大きな期待はせず、夕暮れの日差しを頼りに、「白鷺城と呼ばれる姫路城が夕日に照らされて、赤鷺城になるといいな」くらいにしか考えていなかった。

ところが、西の空の雲が驚くほど染まり、天下の名城の迫力ある夕景を見ることができた。

城を中心に据える町だけあって、姫路駅の北口を出ると、姫路城が正面に見える

駅から城まで歩いているうちに、夕日か雲に隠れてしまった。それでも、城の正面に立つと、圧倒されるような迫力を感じた

西の空の底に雲の切れ間があったので粘っていると、夕日が差して城を染めた。赤鷺城というほどには染まらなかったが

せっかく姫路城まで来たんだからと、夕焼けとの絡みを狙って城の反対側に回り込んだ。疲れもあって、「染まらなければ早く帰れる」とさえ思っていたが、鮮やかな夕焼けを見ることができた。ここまで染まれば疲れも吹き飛ぶ

いったん空の色があせたあと、再び染まった。マジックアワーの始まりだが、それほど長続きはしなかった

天守閣と赤く染まった空。きょうはUターンのついでに行っただけだったが、天下の名城の名に恥じない姫路城の威容を十分に感じることができた