人の世もかくありたい

松乃木大明神の薬師如来の祠にいた4匹の猫

きのうの夕方、相も変わらず松乃木大明神へ行った。

雨が強く降っていて、「この天気なら、猫が祠で雨宿りしているだろう」と期待しながら歩いた。

 

境内に入ると、薬師如来の祠の正面に兄弟の猫のうちの1匹がいた。

それだけなら見慣れた光景なのだが、きのうは兄弟のもう1匹もいた上に、肩身が狭そうだったキジトラの猫も正面に並んで座り、さらにキジトラの猫がもう1匹いた。

4匹は力ずくで場所を取り合うのではなく、譲り合いながら仲良く並んでいるように見えた。

 

このところ人の世は、弱肉強食の自然界のおきてを思わせるような出来事で騒々しい。

4匹の猫の姿を見て、「人の世もかくありたい」と思った。

兄弟の猫のうちの1匹が祠から下りたが、残った3匹はそのまま座り続けた。私に向けるまなざしが厳しくなったような気がするが