「実るほど頭(こうべ)を垂れる稲穂かな」、私もそうありたいと思う戒めの言葉だ。
まあ私などは実ることもないので、気にすることもないか。
私のことはさておき、きょう、「実るほど頭をはねられるブロッコリーかな」と思うような光景を目にした。
きょう仕事が終わってから、職場に近いJAの畑に寄った。
この時期は作物が少なく、緑が目立つのはブロッコリーくらいしかない。
ちょっと前に濃い緑のブロッコリーがずらっと並んでいるのを見た。
ところが…。
多くのブロッコリーが頭を切り取られ、見るのがつらくなるような姿になっていた。
人に育てられる野菜はそうした運命にあるもので、おいしく食べてもらえばそれで役割は果たせているのだろう。
しかし、ブロッコリーの姿には、斬首を思わせる生々しさを感じずにはいられなかった。