きのうは仕事帰りに、いつもの中村食堂詣でをした。
そこで食べたのが「カツオ」だった。
壁に「カツオの造り400円」と書かれた紙が貼ってあり、おばさんに聞くと「おいしいわよ」と言うので注文した。
おばさんの言葉に偽りはなく、その味は絶品だった。
江戸時代前期の俳人・山口素堂が「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」と詠んでいるように、カツオは当時の人たちに大いに好まれた。
「初鰹は女房を質に入れてでも食え」ともいわれた。
きのうのカツオは初鰹というには少し時期が遅いかもしれないが、江戸時代の人の思いに十分共感できた。