シジミチョウの『プロポーズ大作戦』

きょう、仕事が終わってから、天王寺にある「茶臼山」へ行った。

徳川と豊臣の最終決戦の場となった茶臼山は緑に覆われ、都会のオアシスの様相を呈している。

お目当てはシジミチョウをはじめとする虫たちだった。

 

行ってみると意外に虫は少なく、シジミチョウ(ヤマトシジミ)とミツバチくらいしか見つけられなかった。

「それじゃ、シジミチョウをじっくりと追いかけるか」と思って見ていると、5、6羽のシジミチョウが狭いエリアを盛んに飛び回っていた。

明らかに繁殖に向けた行動で、シジミチョウが愛を育む場となっていた。

 

それを見て、その昔、大阪の朝日放送が制作していた恋愛バラエティー番組『プロポーズ大作戦』を思い出した。

きょうは、人ではなくシジミチョウが思いを伝え合っていた。

思わぬところで、シジミチョウの興味深い生態を見ることができた。

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同じ花に止まった2羽のシジミチョウ。手前のチョウ(たぶんオス)が羽を広げて求愛しているのだと思われる。オスのクジャクが羽を広げてメスを誘うのと同じ行動だろう

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告白されていたのは、このシジミチョウだ。羽がかわいそうなくらい傷ついている。「つらいこともあったろうに、立派に嫁に行けて…」なんて父親のような気持ちになった

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飛び立つ寸前のシジミチョウ。シャッターを押したときには、羽を閉じていたはずで、ほんのわずかなタイムラグでこんな姿が撮れた

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花の蜜を吸うシジミチョウ

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プロポーズ大作戦の現場の花はすべて小さかったが、シジミチョウも体が小さいので、ちょうどいいのだろう