シジミチョウの「雨の慕情」

きのう西成に着いて、真っ先に向かったのが松乃木大明神だった。

そぼ降る雨の中で、猫が雨宿りしているかなと思った。

しかし、猫の姿はなかった。

「どこにいるんだろう」と思いながら神社を離れようとしたとき、ひらひらと舞う小さなチョウが目に入った。

 

シジミチョウであることはすぐにわかった。

よく見ると、2羽のシジミチョウが絡み合うように飛んでいた。

その後、1羽のシジミチョウが木の葉の上に止まり、もう1羽のシジミチョウが時折ちょっかいを出していた。

しかし、なかなか受け入れてもらえないようで、遠巻きにする時間が長かった。

 

雨の中のかなわぬ恋といった趣で、八代亜紀のヒット曲「雨の慕情」の「雨々、ふれふれ、もっとふれ。私のいい人つれて来い」という歌詞を思わせる情景だった。

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思いがなかなかかなわなかったシジミチョウ。オスだと思われる

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雨の中で泰然としていたシジミチョウ。意中の相手が現れるのを待っていたのかもしれない