昼下がりの木の上で

きょうはやるべき作業を午前中に済ませ、午後から「南海高野線のどこかの駅で特急を狙おう」と思っていた。

しかし、その出鼻をくじくように雨が本格的に降り出した。

雨は1時間ほどで上がったものの、遠出する気にはなれなかった。

 

ということで、家から10分ほど歩いたところにある大きめの公園へ行った。

お目当てはきのうに続いてシジミチョウだったが、なかなか見つけることができなかった。

公園をうろうろしながら、1本の木を下から見上げたとき、「へえ~」と思うような光景を目にした。

昼下がりの木の上で、多くの虫がさまざまな営みを見せていたのだ。

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主役はやはりクマゼミだった。正確に数えることはできないが、木全体で50匹近くはいただろう

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この木のクマゼミはなぜか警戒心が薄いようで、手を伸ばせば捕まえられるところにもいた

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樹液を吸う虫。カナブンだろう。3匹仲良くというわけにはいかないようで、小競り合いを何度も繰り広げていた

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交尾中のキマダラカメムシ。種の保存という非常に重要な営みだ。「いや、のぞき見するつもりはなかったんだよ」

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虫のさまざまな営みが見られた木。「ケヤキ」と書かれたプレートが傍らにあった。別の種類の木にはこれほど多くの虫はいなかった

木の上にいた虫を撮り終えたあと、本命のシジミチョウをはじめとする虫を探した。

じっと目を凝らすと、1匹、また1匹とその姿を目にすることができた。

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草の葉の上に止まったシジミチョウ

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シジミチョウが羽を少し広げた。羽の背面は薄い水色で美しい

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草に身を隠すようにしていたバッタ。ごく普通に見られるオンブバッタだ

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ミツバチが数匹飛び回っていた。雨模様の天気だったので、数が少なかったのだろう

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黒いハチが飛んで来た。腹部に白い毛があるので、クロアナバチだと思われる