懐かしの「都こんぶ」

きょうの午後、近くのスーパー「サンディ」へ行った。

なんだか疲れを感じていて、「甘いものでも食べるか」と思い、菓子のコーナーへ行った。

そこで懐かしいものを見つけた。

「都こんぶ」だ。

 

私が小学生のころ、岡山の実家の周辺には「嫁菓子」という風習が残っていた。

ある家が嫁を迎えることになると、結婚式の当日、近所の子どもたちがその家に行って菓子をもらうという風習だ。

嫁菓子はチョコレートやガムなどがビニール袋に入れられパックになっていた。

そこに必ずといっていいほど入っていたのが都こんぶだった。

今から思えば、縁起物の昆布を入れるのが習わしなのだろうと想像がつくが、子どものころの私にはそれが菓子だとは思えなかった。

酸っぱい昆布を食べるくらいなら、家にある味付けのりを食べたほうがましだと思っていた。

 

しかし、あれから半世紀余りの時が経ち、私の味の嗜好も大きく変わった。

きょう買った都こんぶは、菓子というより、酒のつまみにもってこいだった。

値段も安く、なかなかいいものを見つけたものだと思った。

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「都こんぶ」。通常の味ではなく「梅酢」味だ。これがけっこういける。値段は税込みで85円

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箱を開けると細く切られた昆布が出てくる。私が子どものころは、小さい袋に入っていたような気がするが

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焼酎を買い、都こんぶを皿に放射状に並べてつまみにした。1本丸々飲むのには足りないが、適量である半分なら十分だ