きょうの午後、近くのスーパー「サンディ」へ行った。
なんだか疲れを感じていて、「甘いものでも食べるか」と思い、菓子のコーナーへ行った。
そこで懐かしいものを見つけた。
「都こんぶ」だ。
私が小学生のころ、岡山の実家の周辺には「嫁菓子」という風習が残っていた。
ある家が嫁を迎えることになると、結婚式の当日、近所の子どもたちがその家に行って菓子をもらうという風習だ。
嫁菓子はチョコレートやガムなどがビニール袋に入れられパックになっていた。
そこに必ずといっていいほど入っていたのが都こんぶだった。
今から思えば、縁起物の昆布を入れるのが習わしなのだろうと想像がつくが、子どものころの私にはそれが菓子だとは思えなかった。
酸っぱい昆布を食べるくらいなら、家にある味付けのりを食べたほうがましだと思っていた。
しかし、あれから半世紀余りの時が経ち、私の味の嗜好も大きく変わった。
きょう買った都こんぶは、菓子というより、酒のつまみにもってこいだった。
値段も安く、なかなかいいものを見つけたものだと思った。