江戸時代の風習に従って

きょうの中村食堂。天気がよかったので、赤ちょうちんが目立たない

きょうは「土用の丑の日」であり、二十四節気のひとつ「大暑」でもある。

一年で暑さが最も厳しいころということなのだが、きょうの暑さはそれほどでもなかった。

それでも節目の日なんだからそれにふさわしいものを食べようと、仕事帰りにいつもの中村食堂へ行った。

 

土用の丑の日は当然、うなぎがつきもので、多少値が張っても食べるつもりだった。

しかし、壁に貼られたメニューにうなぎはなく、おばさんからは「お客さんからうなぎの〚う』の字も聞かんよ」と言われる始末。

 

そんなこともあろうかと、うなぎがない場合は江戸時代の風習に従おうと考えていた。

江戸時代には、丑の日にちなんで「う」の付くものを食べると夏負けしないといわれていたらしい。

それを知ったとき、「『う』の付くものか。こじつければ飲み食いできるものがたくさんあるぞ」と思い、それを実行に移した。

つまみとして頼んだのが、「梅干し」(税込み50円)と「もろきゅう」(税込み250円)だった。梅の「う」と瓜の「う」を一緒にした

酒は「トリスハイボール」(税込み300円)を冷蔵庫から取り出した。江戸時代にあるはずはないが、ウイスキーの「う」だ

締めは「かけうどん」(税込み200円)にした。当然、うどんの「う」だ。つまみとして梅干しを1個食べただけだったので、残りの2個をうどんに載せた

正直にいうと、きょうの酒と料理の並びで夏を乗り切るスタミナがつくとは思えなかった。

今年は8月4日にもう一度「土用の丑の日」があるので、その日はうなぎを食べたい。