懐かしい冬の嵐

きょうは未明から朝のうちにかけて天気が崩れ、冬の嵐となった。

あすから「十日戎」が始まる岸和田天神宮も雨に打たれているんだろうと思い、出勤前に寄ってみた。

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午前7時半ごろの岸和田天神宮。日の出が一年で最も遅い時期であることに加え、空には厚い雨雲が垂れ込め、境内はまだ薄暗かった。拝殿の前に十日戎に備えてやぐらが組まれている

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強風でやぐらの飾りの鯛が飛ばされ、冷たい石畳に横たわっていた。「道に鯛が落ちている。こいつは春から縁起がいいわい」というわけにはいかない

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拝殿のすぐ前にある牛の像も、おみくじとともにびしょ濡れになっていた

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赤いつぼみをつけた梅の木。けさは水滴にも彩られていた

きょうの荒天は日本の西からやって来た低気圧が、日本海で発達したことによりもたらされたものだ。

ネットて天気図を見て、懐かしさを覚えた。

 

私は学生時代、山岳部に所属し、毎年、冬山に登った。

主な舞台は富山県剱岳と長野・岐阜両県にまたがる穂高連峰だった。

いずれも北アルプスだ。

 

登山中は毎日、午後4時のNHKラジオの気象通報を聴いて天気図をとる。

きょうの天気図は最悪といってよく、北アルプスは大荒れだったに違いない。

そして、低気圧は日本の東海上でさらに発達し、強烈な冬型の気圧配置になるのは確実だ。

おそらく、北アルプスの北部にある剱岳では、きょうから1週間は身動きが取れないだろう。

年末・年始の連休明けで、山に入っている人はほとんどいないと思うが、何事もないことを祈る。