私が勤めている中崎町の印刷会社の真ん前に、今年もサンタクロースが登場した。
きのうの朝通りかかったときに気づき、「去年撮ったしな。今年はいいか」と思っていた。
ところが、日が暮れてサンタクロースがライトアップされると雰囲気が一変。
「せっかくカメラ機材を持っているんだ。これを撮らない手はないな」と思った。
ということで、仕事帰りに三脚を立てたが、去年と微妙に様子が違う。
よく見るとサンタクロースの後ろに鬼がたくさんいるのだ。
サンタクロースと鬼はある意味で対極の立場にあるといっていい。
サンタクロースはクリスマスイブの1日だけとはいえ、プレゼントを携えて、人々に喜んで迎えられる。
一方、鬼はこれも節分の1日だけながら、人々に豆をぶつけられ、ほうほうの体で逃げ回る。
鬼はサンタクロースをどう思っているんだろう。
私なら「人が勝手に決めたこととはいえ、えらい違いじゃないか」と愚痴のひとつもこぼしたくなるところだ。
ともあれ、このからくりは明白で、鬼の力を借りてこの飾り付けを節分が過ぎるまで引き延ばそうということだろう。
サンタクロースと鬼がこの先2カ月余りにわたって、道行く人たちの目を楽しませてくれる。
それなら、この突拍子もないコラボレーションも悪くない。