新世界のマンションの片隅で

新世界のマンションにいた2匹の猫

きのうの仕事帰りに新世界へ行き、立ち食いそばを食べた。

その前に、猫を探した。

この日のお目当てではなくても、やはり猫は気になる。

 

繁華街から少し外れた路地を歩いた。

猫がいそうな気配を感じ、きょろきょろしながら歩いていると、あるマンションの裏口の前に猫がいるのが見えた。

けっこう警戒心の強い猫で、なかなか近づけなかったが、別の幼い猫がやって来ると落ち着いたようで、2匹が並んで座った。

 

あたりには猫のベッドとおぼしき段ボールが敷かれ、皿に餌が盛られていた。

私が勤務するマンションでこんなことをしたら、たちまちクレームがつくだろう。

寛容な人が多いマンションで、猫は幸せだと思った。

新世界のマンションの片隅で、猫は人に守られて暮らしていた。

裏口のあたりから出てきた猫。私を見て固まってしまった

 

かき揚げの魔力

きょうの仕事帰りに食べた「かき揚げそば」 

きょうの仕事帰りに、新世界に寄った。

お目当ては猫でもなく、通天閣でもなく、ジャンジャン横丁の入り口にある立ち食いそばの店だった。

地下鉄の電車に揺られながら、妙に食べたくなった。

 

店に入って注文したのは、1杯税込み170円という格安の「かけそば」だった。

そばが来て一口、二口食べると、なんだか物足りない感じがした。

そこで天ぷらのコーナーを見て、1個税込み80円のかき揚げを追加した。

かき揚げをそばの上に載せると、そば自体の味もグレードアップしたような気がした。

立ち食いそばのかき揚げは魔力を持っているのかもしれない。

最初に頼んだ「かけそば」。このシンプルさがいいのだが…

ジャンジャン横丁の立ち食いそばの店「松屋

 

夢見るだんちゃん

「寝室」で眠るだんちゃん

きのうの夜、勤務先のマンションで、月1回の会議が開かれた。

それが長引いて、家の近くまで帰ったとき時計を見たら、11時半を過ぎていた。

「こんなど深夜にだんちやんは何をしているんだろう」と思い、上町断層の階段を上った。

 

だんちゃんは「寝室」で眠っていた。

寝室は少し前に誰かが置いたもので、小さな棚の中に、毛布が敷かれている。

だんちゃんはそこですやすやと眠っていた。

その寝顔を見て、「猫も夢を見ると聞いたことがある。だんちゃんはどんな夢を見ているんだろう」と思った。

だんちゃんの寝顔。猫も寝言を言うらしい。そういえば、だんちゃんの口が時折、小さく動いていた

 

棚田の多彩な表情

近鉄大阪線の線路下に広がる棚田

きのう、長谷寺に近い棚田で近鉄の特急列車との絡みを狙った。

それが終わってから、「せっかくここまで来たんだ。棚田自体もじっくりと撮らせてもらおうじゃないか」と思った。

どんよりとした曇り空のもとで光には恵まれなかったが、棚田は多彩な表情を見せてくれた。

曲がりくねったあぜ。これが棚田の持ち味で、あぜが真っすぐだと、味わいが格段に落ちる

棚田を上から見た。これだけの棚田を造り、維持していくのは、並大抵のことではないだろう

この棚田のあぜには黒いビニールが敷かれていない。これが昔ながらの棚田の形だ

田植えが終わったばかりの棚田。次にここに行くのは、棚田が黄金色に染まる刈り入れの季節だろうか

ふと空を見上げると、雲が筋になって放射状に広がっていた

 

棚田から見上げる「ひのとり」

棚田を見下ろすように走る近鉄の特急「ひのとり」

きのうは長谷寺に近い棚田で、「ひのとり」をはじめとする電車をずっと見上げていた。

撮影は順調に進んだ。

その最大の理由は、天気がよくなかったことだ。

日差しがないだけに、光の具合を気にすることなく、来る電車だけに目を配っていればよかった。

棚田の上部は田植え前で、水を張った田んぼの脇に立ち、撮影に集中することができた。

棚田を下部から見る。線路脇にこれだけの棚田がある場所はそう多くないだろう

「ひのとり」は毎正時に大阪難波駅を発車するので、通過時間を計算しやすい

白い車体の特急列車がやって来た。緑の中で、白が映えていた

黄色と白の特急列車もやって来た。近鉄大阪線ではさまざまな特急列車が運行されているので、次はどんな電車が来るんだろうという楽しみがある

 

なんとも味わい深いバス停

長谷寺に近い棚田に向かう道路の脇にあったバス停

長谷寺に近い棚田へは、近鉄長谷寺駅からこのあたりの幹線道路を歩いて行った。

その途中に、なんとも味わい深いバス停があった。

桜井市コミュニティバスの「与喜浦」というバス停で、雨が避けられる小さな建物もあった。

利用する人は少ないのだろうが、そこかしこに人のにおいがするようなバス停だった。

建物の中に置かれていた2脚の椅子。ここに座って笑顔でおしゃべりするおばあさんの声が聞こえるようだ

ベンチの下にあった清掃用具も人のにおいを感じさせた

ただの破れた壁も味わい深い

 

長谷寺に近い棚田へ

奈良県桜井市名刹長谷寺に近い棚田に来ている。

狙いは近鉄大阪線を走る特急「ひのとり」と棚田の絡みだ。

田植えを前にして田んぼに水が張られるこの時期を待っていた。


来てみると、半分以上の田んぼがすでに田植えを終えていた。

思惑通りとはいかなかったが、問題というほどのことではない。

問題なのは天気だ。。

どんよりとした雲が空一面に広がり、日差しはかけらもない。

まあ天気のことをつべこべ言っても始まらない。

日が暮れるまで、ひと頑張りしよう。