その看板にモーニングサービスを午後1時まで延長と書いてあり、どうしても「それじゃ、モーニングじゃねえよ」と突っ込みを入れたくなって、きょうの昼から出かけた。
店に着いたのは午後0時半ごろ、先客が2組いて私のすぐあとにもう1組やって来た。
モーニングサービスのメニューは10種類と豊富だが、サービスの終了間際とあって、そのうちの4種類は売り切れだった。
私は「チーズトースト」を頼んだ。
一番人気はすでに売り切れていた「サンド」だということだった。
この店が阪堺電車の駅のホームと直結している経緯をママさんに聞いた。
そのため、開通前からの既得権として、ホームに直結する入り口の設置が許されている。
決して阪堺電車に願い出て作ったものではないという。
きょうこの店に来たお客さんも素敵だった。
私の前の席に座ったのは、おばあさんとその孫とおぼしき20歳すぎの美しい女性だった。
おばあさんは「ちゃんと食べなあかんで。いい人を早う見つけて、結婚して子どもつくって幸せになりや」と諭し、女性は黙ってうなずきながら聞いていた。
最近の若者なら口答えのひとつもしそうなものだが、女性がおばあさんを大切にしている様子がうかがえた。
私の右隣に座ったのは高齢の夫婦とその娘だった。
いやはや、こんなところにこんな素敵な店が隠れていようとは。
常連になるには少し手間がかかるが、たまにのぞいて文化の薫りに触れたいものだ。
ホームと反対側の入り口から店内を見る。右上にホーム側の入り口が見えている。店に入る人はホーム側からのほうが多いが、ホーム側は非常口で、反対側が玄関だそうだ
これがお目当ての「午後のモーニングサービス」。といってもメニューの内容は朝と何も変わらない