東の空にかかる雲についての一考察

けさは始発電車に乗る予定だったが寝坊した。

昨夜の飲み過ぎがよくなかったのは確かだ。

天気予報によると朝は晴れて次第に天気が悪くなるということだったので、行かないわけにはいかず、予定より1時間遅れで家を出る。

日の出が撮りたかったのだが、最適な場所を選ぶ時間的な余裕はなくなっていた。

電車の窓から場所を探すと、北助松駅の少し南にある高架道路がよさそうに見えた。

行ってみると山をさえぎる形で数軒のマンションが立っていた。

しかし、場所を移動する時間はなかった。

 

きょうも東の空に雲がかかっていた。

全体としては青空が広がっているのに。

日の出を撮ろうとするとこんな状況になることが多い。

当初、こうなるのは私の日頃の行いが悪いからだと自虐的に考えていた。

しかし、空は私だけのものではない。

ある日、地図を眺めていて、その理由がわかったような気がした。

この現象をもたらしているのは大阪湾だ。

冬によく吹く北西の風は、泉南地方では淡路島から大阪湾を越えてやって来る。

大阪湾で湿気を含み、それが県境の山地にぶつかって上昇気流となり雲が出るというわけだ。

日本海側の山沿いで冬に雪が降るのと似たような現象だと思う。

その証拠に風が海の上を通らない生駒山辺りはけさも雲がなかった。

 

そんな分析はさておき、きょうは寝坊と雲という悪条件ではあったが、それはそれで楽しめた。

雲と太陽の絡みは時に意外な光景を見せてくれる。

「早起きは三文の徳」とはよくいったものだ。

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高架道路から東の空を望む。マンションと雲があり条件はよくない。ほぼ中央に見えている山が、大阪府の最高地点がある金剛山
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日の出の時刻(きょうは午前652分)の10分後。薄い雲が赤く染まった
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厚い雲をかいくぐるようにして太陽が顔を出した。薄い雲があるので丸い形に撮るのは難しい