今池駅周辺のディープなエリアを探索

私がチン電撮影のため通う阪堺電車の「今池駅」の周辺は、日本有数のディープなエリアだ。
きょう、このエリアを探索した。
いや、探索ではなく散策だ。
このエリアを探索し、突っ込んで語ろうとすれば、本の1冊や2冊は軽く書けてしまう。
私にそんな能力はない。
きょうは表面をさらっとなぞっただけだ。
それでもカメラを構えたときの緊張感は、「探索」といえるものだった。
 
夜の今池駅。乗り降りする人はほとんどいない
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◎あいりん地区
今池駅の西側に広がるのが、かの有名な「あいりん地区」だ。
ここは西日本一のドヤ街で、日雇い労働者の街だ。
そしてホームレスの巣窟だ。
「日本一危険な街」というありがたくない呼び方をされることもある。
しかし、この街を普通に歩くだけなら、危険を感じることはほとんどないと思う。
彼らには自分たちのコミュニティーがあり、その外にいる人には無関心だ。
わけありの人たちであることは確かだが、私にはそんなに悪い人だとは思えない。
 
あいりん地区のへそのような位置にある萩之茶屋南公園。その形状から「三角公園」という通称がある。ホームレスの人の「家」が立ち並んでいる
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このエリアを歩いていると、こんなものが落ちているのを見かけることがある。瓶が「mini」なのは、単に持ち合わせの問題か、それとも節酒を意識したのか
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◎カラオケ居酒屋
今池駅から東に向かい、信号を渡ると商店街がある。
ここでひときわ目を引くのが「カラオケ居酒屋」だ。
このエリアには至る所にあるが、特にこの商店街では目立つ。
普通の居酒屋のようなカウンター形式で、料理はほとんど付け足し、客は酒を飲みカラオケを歌う。
スナックと同様の形態だが、入り口はガラス張りで店の中は丸見えだ。
ママや女の子は中国人女性が多い。
中国暮らしが長かった私は、多少なりとも中国語ができるので、この界隈の数軒の店ではちょっとした顔だ。
ほとんどの店の料金はリーズナブルで、気楽に飲んで歌える。
ただ、外で派手に客引きをしている店には注意したほうがいい。
 
カラオケ居酒屋が並ぶ通り
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先ほどの商店街から東に向かってしばらく歩くと「飛田新地」に着く。
ここは日本最大級の「遊郭」だ。
東京の吉原がソープ街となり、昔の面影がなくなってしまったのに対し、飛田新地遊郭というにふさわしい雰囲気が残っている。
ここでは通りに名前(通称)が付いていて、通りによって女性の雰囲気が異なる。
若い女性ばかりの通りもあれば、年増の女性が多い通りもある。
通りから店の玄関先が見えるようになっていて、中年の女性(やり手ババア)が客に声をかけ、女性も手招きする。
ここの女性のレベルは驚くほど高く、私は見て回るだけでも十分に目の保養になると思っている。
店の玄関から先のことは詳しくないので、私の数少ない大阪の友人にシステムについて聞いた。
料金は原則として11000円で、女性と店が5000円ずつ分け合い、やり手ババアが1000円を懐に入れる(違う配分の店もある)。
時間は若い女性は15分、年増の女性だと20分という店が多い。
初めから5000円単位で追加して時間を延ばしてもいいし、終了時間になってから5000円単位で払って延長することもできる。
組合の管理がしっかりしているので、ぼったくられることはまず考えられない。
友人は「安心して遊べるよ」と言っていた。
 
飛田新地で最もにぎやかな通り。きょうは月曜日なので、通りを歩く客は少ない
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