ああ老眼鏡

私は老人の仲間入りをしたようだ。
きょう午後、私は師匠格である先輩の社員から頼まれた仕事をしていた。
細かい作業を伴う仕事だった。
1時間ほどして先輩が、「どや、うまいこといっとるか」と聞いてきた。
私は「目が痛いです。老眼鏡が欲しいくらいです」と答えた。
すると先輩が「もうこれ使わんからやるわ」と言って、老眼鏡を持ってきてくれた。
それをかけると作業は見違えるようにスムーズになった。
私は40代後半から老眼の気があったが、その進行が比較的遅かったこともあって、ずっと眼鏡をかけずにいた。
「俺は老人じゃないぞ」という見えもあった。
しかし、きょう眼鏡のお世話になった。
「ああ老眼鏡か。俺も年を取ったんだな。そりゃ、還暦だもんな」と思った。
まあ、年を取ることは悪いことじゃない。
誰もが経験する体の変化だと思って、うまく折り合いをつけていこう。
 
先輩にもらった老眼鏡。度数は1で最も弱いらしいが、効果はてきめんだった
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