私は毎日、南海電鉄の電車を利用して通勤している。
沿線は大半が住宅地で、所々に商業地がある。
そんな都会的な風景の中にも、ごくわずかだが田んぼがある。
私のような俗物は、電車の中から田んぼを見ると、「ここを宅地として売ったらいくらになるんだろう」などとつい考えてしまう。
そうした田んぼも実りの秋を迎えている。
稲刈りが終わり、稲を木組みに掛けている田んぼがあったので行ってみた。
木組みは稲架(はさ)と呼ぶらしい。
私の田舎では「はせ」と呼んでいた記憶があるが。
都市部の線路脇にある田んぼと稲架。
アンバランスだが、なんとなく心和む風景ではある。
田んぼは電車の中の人に収穫の秋を告げている
たわわに実った稲。もうすぐ新米として食卓を飾ることだろう
鳥よけの赤いネットが光を受けて輝く