数日前、ネットを検索していたら、「桐島聡容疑者と特定。書類送検へ」というニュースが出ていた。
桐島聡容疑者は、昭和50年に東京都内で発生した連続企業爆破事件の犯人とされ、全国に指名手配された。
1月下旬、この容疑者を名乗る男が突然現れ、世間を騒がせる「時の人」になった。
そして、その男はほどなくして病死した。
その後の警察の捜査で、亡くなった男が桐島容疑者であると特定された。
きのうの朝、いつものように地下鉄の動物園前駅に向かって歩きながら、「駅に貼られた手配写真はどうなっているんだろう」と思った。
駅に着き、改札の近くの壁を見ると、一人だけの手配写真は撤去され、複数の容疑差の手配写真は黒い紙が貼られていた。
桐島容疑者は消えた時の人になっていた。