店に漂う昭和の薫り

きょう、昼めしを食べに行った店

きのうちょっと飲み過ぎて、せっかくの休みのきょうは、昼までぐだぐだしていた。

当然のように腹が減ってきて、「天気が芳しくない中で、出かけることもできない。初めて行く店で昼めしを食おう」と思って家を出た。

 

で、行ったのが「助六」という店だった。

その店は「今どき、こんな店があるのか。この店に漂っているのは昭和の薫りだな」と思うたたずまいで、ずっと気になっていた。

しかし、中をのぞくと、店主が気難しい人のようで、敷居が高いなと思っていた。

きょうは、その高い敷居を思い切ってまたいだ。

入り口の上にある看板も味わい深い。私が子どものころには、こんな看板がそこかしこにあったような気がする

入り口の脇にあるメニューの周りも、「よっ、粋だね」と声を掛けたくなるようなたたずまいだった

店の中に入ると、子どものころの記憶がよみがえったような気がした

何でもない唐辛子の容器も、貼られた「一味」「七味」の紙で、昭和の雰囲気になっていた

注文したのは「天ぷらうどん」(税込み700円)だった。えびの天ぷらが2本載っていて、ぜいたくをした気分になった。うどんの前に酒を飲みたかったが、置いていないと言われた。何はともあれ、きょうは、めしや酒より、店のたたずまいだけで満腹状態だった