きょうの昼すぎ、ちょっとした仕事があって屋上に上がった。
空は晴れ渡っていたが、あべのハルカスの周辺にもやのような薄い雲がかかっていた。
それを見て、「これはいい感じの夕焼けが見られるんじゃないか」と思い、仕事を20分ほど早く切り上げて、再び屋上に上がった。
ぎりぎりで間に合った夕日を撮り、別の方角にもカメラを向けて、屋上から下りようと思った。
念のためとあべのハルカスを見たら、背後の空がいい色に染まっていて、下りるに下りられなくなった。
そして、そのまま粘っていると、あべのハルカスを核とするような光芒が現れた。
その光芒はうっすらとしたものではあったが、まるであべのハルカスに後光が差したかのようだった。