柔らかな光の中で

けさ、西成の商店街脇の木造アパートにいた猫

けさ、目が覚めて外を見たら、薄い雲が空全体を覆っていた。

「こりゃ日差しは期待できないな。花でも撮るか」と、普段より20分ほど早く家を出た。

 

いつもの道を歩いていると、日が差してきた。

雲を抜けた柔らかな日差しで、街がその光にふんわりと包まれた。

「こうなると、あそこだな」と、商店街の脇の木造アパートへ行った。

玄関に姉妹のうちの大柄な猫がいて、毛づくろいをしていた。

柔らかな光の中でくつろぐ猫は、朝の慌ただしさをみじんも感じさせず、うらやましいくらいだった。

やがていつものようにうとうとし始めた