雷におびえながら

きょうの夕方、勤務先のマンションの屋上から見た西の空

きょうの午後4時ごろ、生駒山の上に黒い雲がかかり、雷鳴がとどろき始めた。

朝から天気予報を見ておらず、夕方まですっと好天が続くと思っていたので、天気の急変に驚いた。

外に出てみると、西の空は晴れていて、夕日が差していた。

「これは虹がかかる絶好の条件じゃないか」と思い、仕事を少し早めに切り上げて屋上に向かった。

しかし…。

 

屋上につながる階段を上ろうとしたとき、雨が激しくなり、雷がかなり近い場所に落ちた。

「撮影を見合わせるのが賢明だな。しかし、見るだけは見ないと」と考え、屋上に上がった。

虹は生駒山の南にほんの少し見えているだけで、悪条件下で撮るべきではないと判断した。

一方、西の空は赤く染まり、印象的な光景になっていた。

「やるしかないか」と屋上の西の方に移動し、三脚を立て傘を差して撮影した。

撮影の間も時々、稲光が見え、大きな雷鳴がとどろいた。

シャッターを押すたびに、「これで終わりにしよう。いや、あと1枚だけ」を繰り返し、雷におびえながらの撮影となった。

スタンバイしたのは、日の入りの時刻(きょうは午後5時12分)の10分ほど前だった。西の空に横たわる帯状の晴れ間に夕日が浮かんでいた

夕日が高層ビル街に近づいてきた。夕日の撮影はきのうで一段落だと思っていたので、機材が十分ではなく、夕日を大きく撮ることができなかった

夕日がビル街の背後に沈んでいった。「早く姿を隠してくれ。そうしないと区切りがつかない」と、普段とはまったく違う思いで夕日を見ていた

最後の1枚。これを撮り、「もう十分だ。一刻も早く退散だ」と、機材をそのまま持って階段を下りた

で、西成に戻って道を歩きながら、路面を見たら、雨が降った形跡がまったくなかった。

スーパー玉出のおばちゃんに聞いても、「雷はゴロッと鳴ったけど、雨は降ってないね」という話だった。

屋上から見た西の空は、大阪市内の上空だったようだ。

大阪市内と東大阪はそれほど離れていないはずだが、これほど天気が違うことがあるのかと驚いた。