雲と水に阻まれた

けさ、大和川に架かる阪堺電車の鉄橋を渡るチン電

けさ早く、南海電鉄本線の始発電車に乗って大和川へ向かった。

南の岸からチン電のシルエットを撮影するためだった。

この撮影は、行きの電車の時間と日の出の方角の関係で、春分秋分の前後しかチャンスがない。

先日の秋分の日か次の日曜日に行こうと思いながら、天気の関係で見送り、きょうが最後のチャンスだと思っていた。

しかし…。

 

大和川に着いて空を見上げると、厚めの雲が広がっていた。

きのうの夜に見た天気予報には晴れのマークがあったのに。

 

それよりさらに困ったことに、川の水かさが予想以上に多かった。

先日、近鉄南大阪線の鉄橋へ行ったときも、水かさの多さに苦戦したので、それなりの準備をした。

といっても、ズボンをたくし上げてはだしで川に入れるよう、サンダルを持参しただけだったが。

 

スニーカーをサンダルに履き替えて、真っ暗な階段を下り、ざぶざぶと川に足を踏み入れた。

撮影できるポイントまで行くと、ひざのすぐ下まで水に漬かった。

それだけならまだしも、徐々に水位が上がってきて、チン電が鉄橋を渡るころにはつま先立ちしなければならなくなっていた。

水位がさらに上がると、たくし上げたズボンまで濡れることになるので、チン電を1本撮っただけで岸に上がった。

雲と水に阻まれたチン電撮影となった。

岸に上がってしばらくすると、朝日が顔を出した。鉄橋に近い浅瀬に入って撮影した

朝日はすぐに雲の背後に姿を隠した。仕方なく、鉄橋からかなり離れ、水際まで下りて撮影した