きょうの仕事帰りに、東大阪市役所の北にある公園へ行った。
石碑の上に又三郎がいた。
いつもの光景で、公園はいつものように平穏だったが、一つだけ平穏とはとてもいえないことがあった。
主(ぬし)の姿がこのところ見えないのだ。
私が最後に主を見たのは先月下旬で、かれこれ10日以上その姿を目にしていない。
主はこの半年ほどの間に、急激に痩せて、毛づやが悪くなった。
公園で話をした人も、「この夏が越せないんじゃないかな」と心配していた。
主はおそらくあの世へ旅立ったのだろう。
この公園で私が初めて見た猫が主で、何度カメラを向けたかわからない。
私にとっては友達ともいえる猫で、思い出もたくさんあるが、運命だと考えるしかない。
のんびりと眠る又三郎を見て、妙に悲しくなった。