日本一短命なエリア

雨に濡れるきょうの西成の街

男性

大阪市西成区  73.2歳

大阪市浪速区  77.9歳

大阪市生野区  78.0歳

女性

大阪市西成区  84.9歳

青森県今別町  85.5歳

青森県田舎館村 85.5歳

 

きのうの朝、ラジオで衝撃的なニュースを聞いた。

それによると、日本の市区町村の中で西成は男女とも平均寿命が最も短く、「日本一短命なエリア」だということだった。

最初に挙げた数字がその根拠で、厚生労働省が発表した「令和2年市区町村別生命表」のデータだ。

 

特に西成の男性の平均寿命は際立って短く、西成の次でお隣の浪速区より5歳近く短い。

浪速区に続くエリアは、小数点以下の数字の違いで並んでいるというのに。

西成の平均寿命から考えると、私はあと8年ほどしか生きられず、隣の浪速区に移り住めば余裕であと10年は生きられることになる。

もちろん、平均寿命はそんなことを意味する数字ではないが。

 

普段、生活していても、西成の人の平均寿命が短いのは容易に想像できる。

西成にはわけありの人が多く、朝から道端に座り込んで酒を飲んでいる人や、路上で生活している人をよく見かける。

明らかに他とは異なるディープなエリアだ。

 

しかし、ものは考えようだ。

日本一短命なエリは日本一面白いエリアだともいえる。

「俺はこのエリアの平均寿命まで生きられればそれでいい。その間、たっぷり楽しませてもらおうじゃないか」と思っている。