冬の風鈴

西成の商店街の一角にぶら下がっていた風鈴

1週間ほど前のことだった。

その日は風が強く寒かった。

朝、少し早めに出て、松乃木大明神の猫にあいさつしようと、西成の商店街を歩いていた。

そのとき「チリン、チリン」という音がした。

「どこで音がしているんだ」と、あたりを見回すと、ある店の軒先に風鈴がぶら下がっていた。

夏の風物詩である風鈴が冬に鳴っていた。

人通りの少ない朝の商店街の雰囲気も相まって、風鈴の音が悲しげに聞こえた。

その日は時間がなかったので、おとといの朝、再び行ってカメラを向けた。

普通の風鈴は1つの鐘の中からひもが下がっているが、この風鈴は3つの鐘の間からひもが下がっていた

ハロウィーンのカボチャのちょうちんもぶら下がっていた。これも季節外れだ

風鈴がぶら下がっていた店。このエリアにずらっと並ぶカラオケ居酒屋のうちの一軒だ。この日（1月27日）から大阪府が「まん延防止等重点措置」の期間に入ったので、夕方、前を通ったときには「営業休止」の紙が貼られていた