私にとってふるさとの味と呼べるものはそれほど多くない。
というより、ほとんどないといっていい。
しかし、これはふるさとの味だといえるものがある。
岡山ラーメンだ。
きのうも岡山駅の周辺を少し撮影したあと、岡山ラーメンの店へ直行した。
向かったのは駅から歩いて5分ほどのところにある「あまいからい」だった。
店の外壁に「創業60年」の看板が掛かっているが、私が店に行くようになったのは、社会人になってからだ。
店の外観はすすけていて、「この店大丈夫かな」と思ったが、店内は以前よりきれいになったいた。
この店に来ると、条件反射のようにおでんが食べたくなる。
注文したのは、大根とごぼう天でともに税込み120円だった。
ラーメンより先におでんが出てきて、それを食べながら、「あれっ、なんか変だな」と思った。
いつもは傍らにあるビールがないからだ。
次の店があるので、酒を控えた。
いよいよ岡山ラーメンのお出ましだ。
メニューの表示は「中華そば」で、岡山ではそう呼ぶ店が多い。
値段は税込み790円、以前より高くなったような気がした。
味はさすがで、「これこれ、これが食べたかったんだよ」と思った。