「何で素通りやねん」と言われては…

きょうは仕事が終わってから西成までまっすぐ帰り、「一度は寄らなきゃ」と思っていたラーメン店に行った。

その店の看板に「何で素通りやねん」と大きく書かれていて、「そう言われて素通りばかりしていては」と思っていた。

このご時世のご多分に漏れず、その店も客の姿はほとんどなかった。

そして肝心のラーメンも、私の拙い舌には「これで本当にやっていけるの?」と感じられたが…。

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店の名は「俺の出番」。和歌山ラーメンを売りにしていると思ったが、紀州中華そばは別物かもしれない

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この看板に義理立てて入ったようなものだ

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店内は狭いが、ラーメン店ならこれで十分ともいえる

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まずは一杯と、「ハイボール」(税込み350円)を冷蔵庫から取り出した。日本酒、ビール、酎ハイも同じ値段だったので、これにした

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おでんも売りのひとつのようで、「梅やき」(税込み150円)、「厚あげ」(税込み100円)、「大根」(税込み100円)をつまみにした。おでんはなかなかの出来だと思ったが…

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主役の「中華そば」(税込み700円)のお出ましだ。しかし…。麺は異様なほど太く、チャーシューではなく薄い豚肉が載っていた。思わず「これが和歌山ラーメンか?」と思った

かなり疑問の多いラーメン(店では「中華そば」だが)だったので、店員に聞いてみた。

すると「和歌山に5、6軒こんなラーメンを出す店があって、オーナーがそれをやりたいということで出した店なんで」という答えが返ってきた。

和歌山ラーメンといえば、1年ほど前に和歌山駅前の「清乃」で食べたときのうまさが強烈に印象に残っている。

それとはコンセプトも味もかなりの隔たりがある。

仮に紀州中華そばと和歌山ラーメンが別物だとしても、この店の味を肯定する気にはなれない。

何を出して商売しようが勝手だが、「これで繁盛するとは到底思えないけど」というのが正直なところだ。