雪煙を上げる列車が撮りたくて

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雪煙を上げる京都丹後鉄道の列車

雪の京都丹後鉄道から無事帰還した。

きょうは前回と比べると雪の降り方が穏やかで、列車運行見合わせの心配もせずに済んだ。

 

で、「今回は明確な狙いがある」なんてもったいつけた言い方をしたのは、雪煙を上げながら走る列車を撮りたかったというだけのことだ。

京都丹後鉄道の辛皮駅はホームの両端に階段があり、列車のすぐそばで下から見上げるようにして撮ることができる。

前回、列車を普通に撮ろうとして、何度も雪煙を浴びた。

それならばと、きょうは一直線に辛皮駅へ行き、雪煙を上げる列車を狙った。

ところが…。

 

雪煙を上げるのは意外に難しいことがわかった。

雪煙は雪が乾いていないと上がらない。

きょうは前回ほど寒くなく、雪が湿っていた。

何度やっても思ったような写真にはならず、結局、きょうはずっと辛皮駅周辺で過ごすことになった。

前回は辛皮駅で3時間余り待ちぼうけを食らい、今回は駅周辺に半日いた。

この駅の主(ぬし)になった気分だ。

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雪煙は列車を背後から狙ったほうが撮りやすいことがわかった。列車の後方に空気が回り込む形になるので、雪煙が舞うことが多い。考えてみれば当然のことだ

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列車の前方から狙うと、両側に雪煙が上がる形になる。雪が湿っていて、迫力ある雪煙にはなっていないが

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特急「はしだて」が雪煙を上げながら走ってきた。というより、雪を蹴散らして、私もカメラも雪をかぶった

きょうは列車の運行見合わせの恐れがほとんどなかったので、雪煙の合間に駅を離れて、雪の中を走る列車を追いかけた。

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辛皮駅から少し北に行くとトンネルがあり、その上に道路があって除雪されていた。線路を上から見られる貴重なポイントだ

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雪原を走るといった趣の列車。辛皮駅周辺は京都丹後鉄道沿線で最も雪が深いエリアだろう

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家の屋根の上を列車が走る。家はさぞ重かろうと思うような光景に出くわした

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前回も行った辛皮駅の南にある鉄橋。この時間は雪が小降りになり、鉄橋と列車がはっきりと見えた