きょうの伊吹山麓での撮影は、雪にしごかれまくった。
近江長岡駅に着いたときから激しい降雪で、伊吹山を撮れるような状況ではなかった。
「こんなことは想定済みだよ」とばかりに、JR東海道本線の列車に狙いを変更した。
ところが…。
駅の少し東の線路脇に雪をかき分けて行き、スタンバイした。
西寄りの風が強く、風下に向いて撮れる下りの列車を待った。
しかし、列車が来ない。
結局、雪と風に震えながら2時間近く待って、来たのは特急「しらさぎ」の1本だけ。
上りの列車を含めても、私の前を通ったのは4本だけだった。
つかの間の光のあと、急に雪の降りが激しくなった。
列車が運行される気配がなくなった。
帰りの足を心配するありさまで、午後2時すぎに近江長岡駅に戻った。
列車は上下とも運行を見合わせていた。
やみそうにない雪を見ながら、「この駅で一夜を過ごすことになるんじゃないか」と思い始めたころ、待合室にいた若者に「タクシーが米原まで行ってくれるそうです。一緒に乗って行きませんか」と声を掛けられた。
待合室にいた別の1人を途中で拾って、3人で米原駅まで帰った。
私の払いは2000円になったが、暖房のない駅の待合室で寝るよりよほどましというもの。
滋賀県北部の雪を甘く見ていたつけだと思えば安いものだ。